テーマ:小説

真保裕一 ‘連鎖’

最近、実家などの整理をすることが多くなり、たまたまそこにあった昔の小説を読むきっかけになっています。この前読んだ‘連鎖’は、チェルノブイリ原発事故の影響で放射能汚染を受けた食品が検査対象国ではない国を経由して国内に入ってきたという話が徐々に別の事件へ発展していくという話の小説です。 ‘連鎖’は、いわゆる社会派ミステリーですが、根底…
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真保裕一 ‘最愛’

個人的には、最初の数ページ目にあった「携帯電話は確かに重宝するが、いつから我が子よりもたいせつになったのか、ぼくは知らない。」という文章が真保裕一氏の小説‘最愛’の中で一番印象的でしたが、この小説のストーリー全体から見ると大したことではない気もします。この小説は、主人公が小児科医で冒頭のシーンは彼の職場の様子が書かれているので医療ミステ…
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高杉良 ‘金融腐蝕列島’

バブルがはじけて日本経済が衰退し、「失われた10年」がいつのまにやら「失われた20年」になってしまったという報道を聞いて、バブル崩壊後の日本を描いた小説の‘金融腐蝕列島’を読んでみました。この小説は、総会屋対策や不良債権処理を任された大手銀行の銀行員の目線で書かれた小説で、バブル崩壊の直前・直後で何が起きたかがわかる経済小説というだけで…
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安生正 ‘ゼロの激震’

‘ゼロの激震’は、関東にの地下に生じた巨大なマグマだまりによる噴火や地震により関東地方だけでなく、東日本が消滅する危機に技術者や政府が立ち向かっていくという話の小説です。そして、「このミステリーがすごい大賞」の大賞受賞作でもあります。しかし、大規模な地震や噴火で日本が危機的な状況に瀕する話の小説がなぜ、「このミス」大賞に選ばれたのか、気…
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帚木蓬生 ‘閉鎖病棟’

閉鎖病棟は、精神科病院の中でも施錠がなされていて病院職員の許可なく入院患者や面会者が出入りできない構造を持つ病棟を指すのが一般的です。現在では、精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく措置入院や医療保護入院だけでなく、患者本人の希望により閉鎖病棟に入院する場合があります。帚木蓬生氏の‘閉鎖病棟’は、その題名通り閉鎖病棟が舞台の小説…
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村上春樹 ‘ノルウェイの森’

‘1Q84’が出てからの話なのですが、私自身、周期的に村上春樹氏の小説が読みたくなることが起こるようになりました。とはいっても、村上氏の小説は読んだことがないものがほとんどなので、メジャーといいますか、「ハルキスト」と呼ばれるファンの中でも評価が高そうなものから読んでいこうと思い、まずは、‘ノルウェイの森’を読んでみました。 ‘ノ…
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伊坂幸太郎‘SOSの猿’×五十嵐大介‘SRAU’

小説とコミックのコラボレーションということで、発売当初話題になった、伊坂幸太郎氏の小説‘SOSの猿’と五十嵐大介氏のコミック‘SRAU’でしたが、今となってはこれらの作品が独立した別の作品として認識されてしまっているような気がします。これらの作品は、「聖」と「邪」のバランスを巡った物語を展開しており、それぞれ「猿」や「SRAU」がポイン…
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カズオ・イシグロ ‘日の名残り’

今更ながら、ノーベル文学賞受賞者のカズオ・イシグロ氏の小説‘日の名残り’をようやく読みました。この小説は、主人公の執事が休暇旅行(といっても、目的はあったのですが・・・)をしながら、自身の仕事を振り返り、品格とは何かということを自問自答しているという内容のものです。 ‘日の名残り’の時代背景は第二次世界大戦終戦の前後なので、どうし…
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宝島社 ‘修造部長 もし松岡修造があなたの上司になったら’

太陽神こと、元・テニスプレーヤーの松岡修造氏は、近年では、 「理想の上司」のランキングでも上位に食い込む人気ぶりです。 ‘修造部長 もし松岡修造があなたの上司になったら’という本は、 松岡修造氏の考え方を経営に活かしたらどうなるかということを 小説にしたものです。 ‘修造部長 もし松岡修造があなたの上司になったら’は、松岡…
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東野圭吾 ‘ナミヤ雑貨店の奇蹟’

映画の宣伝を見て原作を読みたくなったので、‘ナミヤ雑貨店の奇蹟’ を読んでみました。この小説は、「ナミヤ」という屋号が「ナヤミ」(悩み) に似ていると地元の子供たちにからかわれたのをきっかけに、雑貨屋 の商売とは別に無償で悩み相談を始めた「ナミヤ雑貨店」が中心となる 物語です。 ‘ナミヤ雑貨店の奇蹟’は、優しい雰囲気がたま…
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恩田陸 ‘蜜蜂と遠雷’

直木賞と本屋大賞のW受賞となった‘蜜蜂と遠雷’ は、静岡県で行われる ピアノコンクールをモデルとして書かれた小説です。この小説は、様々な タイプのピアニストがコンクールを通してお互いを刺激しあい高め合う様 が描かれています。 ‘蜜蜂と遠雷’ は、様々な報道などで言われる通り、読者の心を強く掴んで 離さないような臨場感のある…
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村上龍 ‘特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集’

表紙のレイアウトのせいなのか、それとも、単語の組み合わせにより、 普段見慣れない字ずらになったしまったからでしょうか?。初見では、 小説のタイトルを正確に把握することが困難でした。何しろ、タイトルが ‘特権的情人美食 村上龍料理&官能小説集’です。「特権的情人美食」 ですよ。もう、「とっけんてき・・・え、何!?」という感じでし…
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宝島社 ‘「村上春樹」大好き!’

‘「村上春樹」大好き!’は、‘ノルウェイの森’や‘1Q84’などの作品のあらすじだけでなく、それぞれの作品ごとに特に注目することによってその作品の魅力が最大限に味わえるポイントが紹介されています。さらに、様々な作品のモデルとなった場所や村上春樹氏の小説に登場するスポーツやお酒の話も詳しく書かれています。 ‘「村上春樹」大好き!’は…
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村上春樹 ‘1Q84’

出版当時、大きな社会現象となり、いまでも「ハルキスト」と呼ばれる村上春樹氏の熱烈なファンの間でも非常に評価の高い‘1Q84’は、BOOK1~3からなら三部作です。文庫版では、全6冊になっていますが、せっかくBOOK1,2,3となっているのですから、全3冊となっているハードカバー版を読んだ方が雰囲気が出そうな気がします。 ‘1Q84…
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アサウラ 柴乃 櫂人 ‘ベン・トー’シリーズ

多くの人がスーパーで半額の弁当を買ったことがあると思います。 私も、弁当や総菜が半額になるタイミングを計ってスーパーに 行くことがよくあります。‘ベン・トー’というラノベ(ライトノベル)は、 スーパーの半額の弁当を奪い合うという一見するとしょうもない 話が、全15巻に渡って展開されています。 ‘ベン・トー’の世界では、半額…
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バカリズム ‘小説 素敵な選TAXI’

最近、あまり小説を読んでいないし、短編で笑える小説を 読みたいなと思っているところに、‘小説 素敵な選TAXI’ という小説が平積みされているのを見かけました。 ‘小説 素敵な選TAXI’は、芸人のバカリズム氏が脚本を 書いたテレビドラマ‘素敵な選TAXI’をバカリズム氏自ら 小説化した本で、過去にタイムスリップできる機能…
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伊坂幸太郎 ‘陽気なギャングは三つ数えろ’

伊坂幸太郎氏の「陽気なギャング」シリーズも第三弾になり、例の銀行強盗4人組もいい加減、強盗稼業から足を洗っているのかと思いきや、まだまだ懲りずに横浜の銀行を個性的な手口で襲っています。 ただ、‘陽気なギャングは三つ数えろ’には、シリーズ第三弾というだけあり、銀行などのセキュリティーの性能が強化されるのと裏腹に、個々の強盗たちの腕の…
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伊坂幸太郎 ‘陽気なギャングの日常と襲撃’

‘陽気なギャングの日常と襲撃’は、4人組の銀行強盗の小説‘陽気なギャングが地球を回す’の続編です。この作品は前回作と異なり、強盗をしていないときの4人の日常が描かれています。 このあらすじだけを見れば‘陽気なギャングの日常と襲撃’は前回作とはことなり、ほのぼのとした小説のような印象を受けます。しかし、それぞれが職場などで出会った人…
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伊坂幸太郎 ‘あるキング:完全版’

‘あるキング’は野球好きの両親の間に生まれ、野球の才能にも恵まれた山田王求の伝記的な小説です。‘あるキング:完全版’は、雑誌版、単行本版、文庫版の‘あるキング’がすべて掲載された本です。 ‘あるキング’は主人公の山田王求が生涯を通してひたすら野球を続けているので、野球の小説かのように見えます。しかし、王求自身の野球に対する能力が尋…
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伊坂幸太郎 ‘ジャイロスコープ’

‘ジャイロスコープ’は、伊坂幸太郎氏の短編集です。 掲載されている作品は「浜田青年ホントスカ」などの ように他のアンソロジー作品や文芸誌に掲載された ものに改稿を加えたものが多いです。 ‘ジャイロスコープ’の最後に掲載された 「後ろの声がうるさい」は、この作品のために 書き下ろされた新作で、他の6つの作品の 伏線を回収…
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羽田圭介 ‘スクラップ・アンド・ビルド’

第153回芥川賞受賞作品は又吉直樹氏の‘火花’と 羽田圭介氏の‘スクラップ・アンド・ビルド’の2作品です。 両作品とも芥川賞らしくないテイストを含んでいます。 ‘スクラップ・アンド・ビルド’は、職を失った青年が 祖父の介護や再就職のための活動を通して、 少しずつ変化していく過程を描いた小説です。 ‘スクラップ・アンド…
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伊坂幸太郎 ‘死神の浮力’

‘死神の精度’の続編にあたる小説が、 ‘死神の浮力’です。前作の‘精度’は 短編集ですが、‘浮力’の方は長編です。 ‘死神の浮力’は、前作の‘死神の精度’と 同じく、千葉という死神が主人公です。 なお、これらの作品で、死神というのは、 担当した人間を調べ、死ぬべき時期に あたるかどうかを報告する役割を担う 存在です。…
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又吉直樹 ‘火花’

ピースの又吉直樹氏の初小説の‘火花’が書籍化されました。 これを受けて著者の相方である綾部氏は、「二人で書きました」と 言いふらしているそうです。 ‘火花’は、売れない芸人の先輩・後輩の交流を描いた私小説のような 内容の本です。自身の著書やTVなどで純文学が好きだと言っていた 又吉氏らしい淡々とした作風です。 (著者は直…
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東野圭吾 ‘悪意’

東野圭吾氏の小説は構成や設定が斬新な 作品が多いです。‘悪意’もそんな東野小説 らしいユニークな作品です。 ここで詳しく書いてしまうと、読んだ時の面白味が 無くなってしまうので、具体的には書きませんが、 ‘悪意’はとにかく展開がユニークで面白いです。 悪意 (講談社文庫)講談社 東野 圭吾 Amazonアソシエイト …
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村上春樹 ‘色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年’

村上春樹氏の小説には、読者を一瞬で物語の世界に引き込んでしまう強力な引力があるようです。‘色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年’もそんな強力な引力を持つ小説です。この小説は、物語の冒頭から何か派手な演出があるわけでもないのに、なぜか引き込まれ、なぜか続きが妙に気になってしまいます。 自分は村上春樹氏の小説をあまり好んで読むタイ…
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菅広文 ‘京大芸人式日本史’

「歴史は物語にして覚える」 これは、京大芸人としておなじみのロザンの 宇治原氏の言葉です。 ということで、日本史を覚えやすい物語にしたのが、 ‘京大芸人式日本史’です。ちなみに、この本は 宇治原氏ではなく、相方の菅広文氏が書いた ものです。 「むかしむかしあるところに日本人がいました」 という書き出しなのですが、…
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伊坂幸太郎 ‘アヒルと鴨のコインロッカー ’

本屋を襲うくらいの覚悟がなければ、 隣人に挨拶に行くべきではない。 これは、伊坂幸太郎氏の小説 ‘アヒルと鴨のコインロッカー ’からの引用です。 主人公の椎名は、大学入学を機に一人暮らしを はじめました。彼は、多くの人がやるように、隣人に 挨拶に行くのですが、その隣人に本屋を襲うことに 誘われてしまいます。 その…
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アサウラ 柴乃櫂人 ‘ベン・トー12 デザートバイキングプライスレス’

11巻目では終わらない。次の12巻目で最後だということで、正直、 どうなっちゃうの?と、不思議でしたが、まさかの1巻まるまる エピローグ集!(ラノベってみんなこうなのでしょうか?) ‘ベン・トー12 デザートバイキングプライスレス’は今まで登場した、 非正規ナンバリングである「5.5」「7.5」「9.5」と同じ趣です。基本的…
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アサウラ 柴乃櫂人 ‘ベン・トー11 サバの味噌煮弁当[極み]290円’

前回作品で、「次が最終回」というフラグが立ってしまいましたが、 11巻目の‘ベン・トー11 サバの味噌煮弁当[極み]290円’は ‘ベン・トー’シリーズ最終巻というわけではありません。 ただ、タイトルのお弁当の名前からして最終回臭がプンプンします。 何しろ、「サバの味噌煮弁当」といえば、主人公の佐藤洋が初めて 奪取した「月…
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アサウラ 柴乃櫂人 ‘ベン・トー10 恋する乙女が作るバレンタインデースペシャル弁当350円’

‘ベン・トー10 恋する乙女が作るバレンタインデースペシャル弁当350円’は 節分とバレンタインデーのエピソードです。特にバレンタインデーの時期は みんなそわそわしますよね?(理由はそれぞれでしょうか・・・) もちろん、半額弁当を求めて戦う「狼」たちもはしゃいでいます。これは単に、 スーパーのお弁当がどうのこうのというだけで…
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